5時起床 いつも通りの荷造り
お寺が近いので少しゆっくり出発。
今日はどこまで行けるか予測ができず、まだ宿を決めていない。というか、いつも安直に楽天トラベルで見つけていたが見つからなかった。
昨晩師範から激励のメッセージをもらった。
がんばって四万十までいければと思っている。
6時55分出発
本来は7時会計だったが、6時30分過ぎの早めにしてもらった。ありがたい。
7時5分 34番札所種間寺到着
田んぼの中にあるこじんまりした寺。
私は個人的にはこういうところが好きだ。全く観光地化しておらず、地元の人に愛されている寺という感じ。まだ薄曇りで涼しく蝉の音だけが聞こえている。
早朝なので私だけかと思っていたら、年配の遍路に声をかけてもらった。自転車は大変ですねと言って感心していた。いっそう頑張ろうと思った。
清滝寺目指して移動。田んぼの中を走っている。千早とか奈良に行った時のような感じだ。今日午前はこのような風景のところを走ることになる。
到着まであと1.5キロのところで今日もゲキサカが待っていた。残り1キロで、またまた歩き遍路。途中すれ違う車の男性が私に向かって頭を下げてくれた。先程の寺で話をした人だ。私はそんな大した人間では無いのにこのように丁寧に挨拶されると恐縮しまった。
8時半 15番札所清滝寺到着
恒例の水浴びをしてお参りに入る。
山の中腹にあり景色は最高だ。
3名ほどお遍路さんがいるがみんな車だった。
休憩がてら先日アップできなかった写真をアップした。昨日の宿は一応高知市内だったのだが、こちらの方が電波状態が良いのだ。
きれいな海を見ながら移動。横浪三里の入り口近くで橋を渡り寺に向かう。
10時15分 36番札所青龍寺到着。
恒例の水浴びを行いお参りへ。
120段の階段を上り本堂へ行く。山にへばりつくようにして建立されている寺である。親子のお遍路さんがいた。子供は白衣を着ているが親は普通の格好だった。みんなで着ているとかっこよかったのになぁ。
涼しい風、蝉の音だけが聞こえる。「岩にしみいる蝉の声」とはこのことだ。
出発したいが立ち上がる気が起こらないのと、
その前に今日の宿を決めないといけない。
37番札所から20kmあたりの宿に何件か電話するがことごとく断られた。というよりも、もう廃業してしまっているところが多い。電話に出てくれた人はかなり年配だったようだ。このご時世だから仕方ないのか?
四万十市までは35kmあり、これまでの状態から考えると苦しい。16時以降はかなり走行ペースが落ちるからだ。到着時に暗くなっていると危険なので、37番札所近くの旅館を確保。ほっとした。
宿探しに30分を費やし出発が11時半となった。
海を見ながら横浪三里をゆっくり抜けて須崎市へ。暑くて何回も休憩しドリンクを補充。腹がパンパンだ。
大阪を出てから体重が5キロ減った。一昨日測った時にその状態であって体重計が壊れてると思っていた。しかし昨日も同じだった。夜はがっつり食べているが、昼食が少ないのと運動量が原因か?
やせたい人には真夏の炎天下を自転車で走ることをお勧めしたい。
13時5分 道の駅カワウソの里すさきに到着
四国一周スタンプのゲット。
食事に行こうと思ったら目の前でカツオのたたきの実演をやっている。1人前500円で食べられるので即決。美味い! 最高だ!
これだけでもここに寄った甲斐があった。
しかし、これだけでは足らないので、食堂へ行って天ぷらうどんを食べた。軽くしたいのでうどんにしたのだが、予想以上に腹が膨れた。まず、うまい。天ぷらはでかく、エビ以外に野菜の天ぷらまで入っている。うどんの量は普通だが非常にコシがあり、ダシが絶品である。普段はうどんのダシまで全部食べたりしない私だが、全部たいらげた。ここの道の駅は大当たり。少し食べ過ぎてしまってしばらく動けない。これからゲキサカが待っているのでしばらく休憩し、結局14時15分出発
カツオのたたきで昼の食欲が復活し、出発直前にもかかわらず、ゆずシャーベットまで食べてしまった。お口直しには最高だ。
四万十町目指して、ひたすら坂道を上る。緩やかだが10キロほど坂が続いている。ゲキサカではなかったものの、これも結構辛い。休憩していると地元のサイクリストが涼しい顔で「お疲れ様でーす」と言って追い抜いていった。
やっと七子峠を越えて、下りの一本道。道の駅のスタンプはあきらめ、37番札所へ突撃。
14時25分 37番札所岩本寺に到着
ギリギリ納経は間に合った。
このお寺は地元のコミュニティーの中心になっているように見られる。本堂の中に子供たちの絵がたくさん飾ってある。境内にはカフェまである。そしてサイクリストのために、いたるところにサイクルスタンドが置いてある。お寺の存在としてこういうのはありかもしれない。というか、そもそもお寺とはこのようなところだったのではなかったのか。私が今住んでいるところは古い街で、神社や寺を中心に様々な行事を行っている。神社仏閣が地域のコミュニティーの中心として存在している。しかし新興住宅街に住んでいる者に聞くと、そういうものはないし、神社仏閣自体がない。新興住宅街は仕方ないのかも。しかし、まだまだ日本の良いところが残っている地域はたくさんあると思った。
寺で少しのんびりし、すぐ近くの宿に到着。
お遍路さんが泊まる宿である。4畳半の部屋で、風呂トイレ共同。2食付で7000円である。先日の部屋からするとグレードは落ちるが私としてはこれで充分である。
風呂に入って体重を測ったら昨日より1キロ戻っていた。やっぱり昼食もちゃんと食べないといけない。
宿の食事は豪華夕食ではないが、魚料理が2品あり、とてもおいしかった。特に魚の煮付けは最高だ。ここで正解だったかも。
今日は四万十市までは行けなかった。せめて黒潮町まで行って魚をたくさん食べようと思っていたが、これも無理だった。しかし、今日は昼も夜も非常においしいご飯が食べられた。人間にとって幸せな事は「おいしくご飯が食べられること」と改めて思ってしまった。私の父や妻の両親は、亡くなる直前はご飯がまともに食べられず、見ていて非常に辛かった思いがある。贅沢など求めず、毎日おいしくご飯が食べられることに感謝して生きていくことで充分なのではないかと感じた1日である。
黒潮町で宿が取れなかったのはお大師様の引き合わせだったのかもしれない。
車ですれ違った人が会釈をしてくれた、 なんてことがとても嬉しいですよね。
返信削除その人物が できた人なんだと 感じました。
大切ですね、そのような行為。
元気で食事を 頂ける喜び。 ありがたさ。
感謝しなければ ならないですね。
いろんなこと を感じておられるんですね。
孤独な旅だからこそのものですね。
白衣を着ているといろんな人が声をかけてくれます。お大師様がついてくれているのかなあと思ってしまいます。
削除白衣をつけていると 一生懸命に遍路している と 思ってもらえるのですね。
返信削除そんな人に対して敬意を払ってくれる。
人の情ですか?尊敬ですか?
そんなものが高まるのでしょうか。
表現して 敬意を表すのは、 やはり人間的に優れた人なんだと 感じさせられました。
今日の人のようにありたいと思いました。穏やかな表情の人でした。車は相模ナンバーだったので、結構なロングドライブですが、ここまでこられていると言う事は何かしらの思いを持たれているのかなと。
返信削除(^-^)
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