6時起床
天気予報をチェックし、本日は終日曇りであることを確認。外を見たが道は乾いている。ひどい雨の場合、今日は自転車は諦めなければならないと思っていたが、いけそうである。お大師様が雨をあげてくれたのか?
7時35分出発
土曜なので思ったより車が少ないのが助かった。そうでなくてもこの国道は交通量が多い。
8時 登山道入り口に到着
早速緩やかな上り坂がついてくる。猿が数匹道を横切ったので写真を撮ろうとしたが私の気配に気づいて逃げられた。
8時30分 バス乗り場到着
これから本格的なきつい坂が始まる。いったん小休止して周りの景色を堪能。黒瀬湖を見下ろすところで非常に景色が良い。
車1台がやっと通れる位の狭い登り道。途中から下りになった。ということは帰りは登らないといけない。料金所を超えると噂通りのゲキサカが待っていた。しばらく頑張ったが、たまらず歩き遍路復活。虻が足にまとわりついてチクチクして痛い。現在地を確かめようとしたが携帯は圏外だった。晴れていれば良い景色かもしれないが霧が出て何も見えない。乗ったり降りたりを繰り返しながらひたすら登る。湿度は高いが涼しいことと、12番札所の洗礼を受けているので、それほどきついとは思わない。またかと言う感じである。慣れてしまったのかもしれない。慣れる事は大事だ。きつい思いを繰り返していると少々のことでは何とも思わなくなるのだ。前職時代、少々のことでくじける人が多かった。我々の時代で言うと根性がないと言うことになる。根性論など時代遅れかもしれないが、やっぱり根性は大事だ。体も心も負荷をかけた分だけ強くなることを痛感した。
10時25分横峰寺駐車場に到着。
車は1台もなく売店は開いてない。ここに自転車を置いて徒歩になる。
霧が一段と濃くなってきた。幻想的な風景と言う感じである。
10時50分 60番札所横峰寺到着
岩肌にへばりつくように建立されている。こじんまりした寺である。霧が出ているので霊場の感じが一段と強い。The霊場である。参拝者は私以外に中年の夫婦のみである。静かだ。いつまでも居ていたい気がする。
駐車場に戻ると霧が晴れた。下を見ると雲海が見える。絶景だ。これはすばらしい。
路面が濡れているのでスリップを気にしながらひたすら降りていく。ブレーキを握りっぱなしで握力がなくなりそうである。
山を下りきったときに師範からメッセージが届き、横峰寺が完了したことを報告。
13時20分 61番札所香園寺到着
大きなお寺である。しかも本堂は鉄骨で一見木造風だがビルである。大師堂がないので聞いてみたら本堂と一緒に祀られているとの事。住職に60番札所のことを聞かれた。自転車でどこまで行ったのか気になったようである。途中から歩いたことを言うと、よっぽどのアスリートでない限りはきついでしょうと言われた。しかも荷物があったら絶対無理とのこと。あの坂では確かにそうである。
14時10分 62番札所宝寿寺到着
3分で着いた。近い。
私の好きな小さな光である。すぐ横に国道が通っており車の音がうるさくなければ最高なのだが。
お参りを終えた後、タイヤから小さな泡が出ているのを発見。これは間違いなくパンクである。私は四国一周に出る前に、タイヤをチューブレスレディーと言うタイプに替えた。パンクしても自動的にシーラントと言う液体がパンクを防ぐはずなんだが。これはやばいかもしれない。まずは今日のお参りを終わらせて、今後どうするかを考えよう。
14時45分 63番札所吉祥寺到着
ここも3分で着いた。ありがたいことに山門横に自転車スタンドがある。
先程の寺と同じようにこじんまりした小さなお寺である。道のすぐ脇にあるので車の音が結構うるさいが、蝉の音も結構響いている。
15時25分 64番札所前神寺到着
ここは大きなお寺である。駐車場もめちゃくちゃ広い。晴れてきて暑くなってきた。
しかし、広いだけのお寺かと思ったら山際に建立されており霊場感がプンプンしている。気にいってしまった。本堂も大師堂も葵の紋が入っている。徳川家ゆかりのところなのか?
自転車店を検索していたら良いところを見つけた。この先の通り道でロードバイクの専門店である。しかし、出発する直前に降ってきた。夕立である。雨は気にせず西条の自転車屋に向かう。雨の中を走るのが当たり前になってきた。
16時30分 自転車ショップ WINDS BIKESに到着
事情を話すとすぐに見てくれた。店長はベテランで、この人に任せれば大丈夫と一目でわかった。待っている間、店のお姉ちゃんが四国一周ジャージに気がついたようで色々と聞かれた。お遍路と四国一周を一緒にやっていることに驚いたみたいだった。店長の見立てでは、この程度の穴であれば空気圧を下げればシーラントが機能し穴が塞がるはずとの事だった。シーラントが効かなかった原因は、私が設定している空気圧が高すぎる事である。このタイプの自転車で高速走行を頻繁にしないのであれば、もっと低い空気圧で良く、そのほうが走行がスムーズになるはずとのこと。今回は、ほとんどが舗装路を走ることになるので空気圧を高めにしていたのがまずかった。また1つ勉強になった。お礼を言って代金を払おうとするといらないと言う。申し訳ないので払わしてほしいと言ったら「お接待ですよ」と言われたので、ありがたく受けることにした。店の人にお礼を言って本日の宿がある新居浜へ向けて出発。
夕立も上がって空も青空が見えた。ここ数日は晴れても一瞬の青空だったが。これは本当の青空である。
空気圧はだいぶ低くなっているが、走行はスムーズな気がする。初心者の私にとって自転車は未知なる部分が多い。
18時 新居浜の宿に到着
ここは出張中によく利用していたビジネスホテルチェーンである。部屋がどのようなのかわかっており大浴場も付いている。しかも安い。今日は3000円台で泊まれた。自転車は地下の倉庫に預かってくれるとの事。至れり尽くせりである。車がかなりの台数止まっており、このホテルチェーンは相変わらず出張者で潤っているみたいだ。
本日の走行距離は40キロ
距離は少ないが疲れた。登り道はこたえる。
大きな山場の一つである横峰寺を何とかクリアできた。これが一番最初の遍路転がしだったら多分駄目だっただろう。徳島の遍路転がしを経験したのが効いている。やっぱり常日頃から負荷をかけて慣れておくことが大事であると改めて思った。
今日は自転車屋の人にも助けられた。いろんな人に助けられてこの遍路旅が成立していることを改めて痛感した。
明日も遍路転がし札所の65番・66番が待っている。
我慢 というか根性というのか 大切ですよね。
返信削除それがないと四国一周お遍路なんてできないですもの。
そんな人を助けてくれるのが自転車屋のおっちゃんやったりして。
白衣を見たら皆さん助けてくれます。ありがたいことです。
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