2021年8月22日日曜日

17日目(8月22日)

 5時30分起床

天気予報をチェックし今日も終日曇りであることを確認。うっすらと日差しも出ている。

タイヤの空気圧を確認したが後輪はかなり減っている。昨日店長に言われた空気圧に戻すと泡が出る。しばらくはこれと付き合いながら行くしかない。

宿の朝食を軽く食べて出発


715分 宿を出発


国道11号をひたすら東に進む。ついに日差しが出てきた。この暑さを感じるのは久しぶりである。ゆったりとした上り坂が結構きついがピークを過ぎると下り坂。ほぼほぼ想定した時間通り走れている。


845  伊予三島駅周辺でコンビニを見つけて休憩。エネルギーを補給し出発する。


延々と上り坂が続く。残り3キロ地点でたまらず水を浴びて休憩。またまた歩き遍路が復活した。乗って歩いての繰り返しが始まる。視界が開けたところでまた水浴び休憩。


1020分 65番札所三角寺到着

いきなりの90段の石段を登り山門へ。中は広々としており非常に風格を感じる寺だ。気にいった。時間が許す限りゆっくりしたいと思った。しかし今日も虻の攻撃を受けた。昨日から虻に気に入られているみたいで、足を相当刺されて腫れている。もうこれは辛いので早々に退散することにした。日陰の風は天国なので非常に残念だ。


愛媛県の寺はこれで全てお参りが完了した。菩提の道場が完了したことになる。私はどんな悟りを得たのだろうか?

人のありがたみを感じたことが非常に大きいが、強いて言えば「実践こそが人の心を動かす。」と感じたことだろうか。安全なところにいて能書きばかりを言っていても人の心は動かない。自らが動いて何かをすることに価値がある。親・親戚・友人・知人、そして、私にお接待をしてくれた通りすがりの人たち。皆さんに共通しているのは、私の姿を見て何かしたいと思ってくれたことである。今日はこれしか思いつかない。もう少し考えよう。

次は涅槃の道場に突入する。私は煩悩が消え去った人間になれるだろうか?

まずは、いきなり八十八ケ所の最高峰66番札所が待っている。


山を降りてで四国中央市で国道192 に合流。ここから緩やかな上り坂が延々と続く。これがきつい。時間はかかるが進まない。ドリンク補充したいが店がことごとく閉まっており、自動販売機も使えない。境目峠を越えるとやっと下りになった。涅槃の道場は香川県なのであるが、66番札所はなぜか徳島県である。廃藩置県の弊害かもしれない。途中やっと見つけた自販機でドリンク補給。国道268を見つけて登りに入る。あと11キロの予定。しかしついに残り7キロの時点で歩き遍路が復活した。またかと言う感じ。乗ったり降りたりを繰り返しながらひたすら登る。歩きながら思ったのは、「スピードが遅くても前を向いていけば必ず到達する。」という事である。当たり前と言えば当たり前だが、人生は前を向いて進まないといけないと言うことだ。過去を振り返ることは大事であるが、済んだことばかりを考えても仕方がないのだ。前職時代に、過去ばかりを見て前を見てない人が多数いたなぁ。そんなことを考えながらひたすら前だけを見て進んだ。ゆっくり休憩をとりたいが、ここも虻攻撃がひどく、ゆっくり座っていられない。ドリンク補給が終わったら刺される前にすぐ動かなければならない。昨日も刺されたところが痒くて夜中に目が覚めた。今日も同じことなのか。あと2キロの看板が見えたので安心したが、これが甘かった。なかなかたどりつかない。


1535分 66番札所雲辺寺到着

山の上にあるのに立派なお寺である。

本日は日曜のため参拝者が少々いるが、それほど多くはない。お参りが終わった後激しい雨が降ってきた。せっかく苦労して登ってきたので、ゆっくりしたかったが諦めて移動することに。

寺の人に、次の札所に行くための道の状況を聞くと、危険なのでやめた方が良いとの事だった。自転車遍路した人のブログを読んだが、その時も同じ状況だった。しかし、その人が遍路をしたのは今から8年前のことだったので、改善されていると思っていた。残念ながら状況は変わってないみたいだ。いまだに、その道は地元の人も走ってないらしい。地図まで見せられ絶対無理と言われた。見事に✖️マークが付いている。今回は自転車での移動を諦め、素直にアドバイスに従ってロープウェーを使って降りることにした。この時間から40〜50キロかけて迂回するのは現実的ではない。上りは自力で登ったので、下りはよしとしよう。

ロープウェー乗り場から下を見たら絶景である。天気が良ければもっときれいなはずなんだが残念。苦労して登った寺だがロープウェーだったら7分で着いた。


雨は当分やみそうもないのでこのまま本日の宿がある観音寺市へ向かう。


1745分 本日の宿に到着

今日はかんぽの宿が取れた。なんといっても温泉付き。しかも部屋は二間あり非常に広い。早速入ったが極楽だ! 寝る前にもう一回入ろうと思う。



今日の走行距離は84キロ。走った距離以上に疲れた。


今日の写真


今日は最大の難関を超えた。残りの山岳コースは88番のみである。ひとまず安心している。4分の3が終わったことになるが、少しずつ振り返っていきたいと思っている。私が見たいと思っていたものが本当に見えているのか。それがわかれば夜もすっきり寝られそうである。

明日からは近い距離にたくさんのお寺が集中している。天気が良いことを期待したい。

2 件のコメント:

  1. 『実践こそが人の心を動かす』 いい言葉ですね。
    『常に前を向いて進む』 大切ですね。
    勉強になります。

    観音寺のかんぽの宿 私も一度 泊まったことがあります。
    いいところでした。

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    1. かんぽの宿よかったです。ここはまた行きたいですね!

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